今週のお題「好きな街」
「小山遊園地があるとこでしょ?」
これは私が出身地答えると百万回言われる言葉。
「そうです。実は小山遊園地あった所のすぐ近くの高校に通ってたんです」
これはその百万回言われた言葉に対して百万回返した言葉。
まぁ百万回は言い過ぎだが、自己紹介をして十中八九言われる。
そんな街、栃木県小山市が私の出身地である。
小山市は観光名所があるわけでもないし、名物があるわけでもない。
都会すぎず、田舎すぎず適度に治安が悪い。
何かがあるわけではないが、何かがなさすぎるわけでない。
そして、時の流れがちょっとだけスローリー。
何とも形容し難い街であるが、間違いなく私の好きな街だ。
小山遊園地
最初に小山遊園地の名を出したが、栃木県小山市はかつて小山遊園地が存在した街である。
まぁ今の若い人は全く知らないだろう。
というか私も小山遊園地の全盛期を知らない。
私が小山遊園地を認識した頃にはほとんど人が入っていない寂れた遊園地という印象だ。
私が通っていた高校の教室から小山遊園地のジェットコースターが見れるのだが、動いているという事はほぼない。
たまに動いてると「おい、今日誰か来てるぞ」と少し教室がざわつくというぐらいだ。
私が知っている小山遊園地の全盛期は「たまごっち」がブームの時に数量限定の抽選でたまごっちが当たるという催しを行った時にかなり人が集まった時だけだ。
そう考えるとたまごっちの凄さが良くわかる。
今現在小山遊園地跡地はちょっとしたショッピングモールとなっている。
小山遊園地の名残かモール内にメリーゴーランド(乗れない)があったのが印象的だ。
あと数十年もすれば「小山遊園地があるとこでしょ?」なんて聞かれる事がなくなるだろう。それについて寂しいという感情になるのかはまだわからない。
小山の花火大会
小山市は夏に結構大きな花火大会が行われる。
普段そんなに人が多くない街に多量の人間がごった返すのでそこで生まれ育った者はまずそこでカルチャーショックを受ける。
それはそれは賑わう大イベントだ
花火や屋台にワクワクするのはもちろんだが、小山の花火大会には定番のイベントがある。
そのイベントとは花火大会終了後すぐ小山駅前で警官隊と暴走族がなんか小競り合いだ。
なんか拡声器使ったり、盾使ったりしてわちゃわちゃやっている。
それを横目に見ながら家路に向かうというのが、風物詩である。
ちなみに花火大会中も特攻服を着た人がチラホラ見れるぞ。
流石に数十年前の話なので、今はそんな事はないと思うが。
謎魅力
中々説明だけでは小山市の魅力が伝わりづらいが、住んでみるとその謎の魅力がわかる。
娯楽が多いわけではないが、全くないわけではない。
美味しいお店が多いわけではないが、少ないわけでもない。
都会に近いわけではないが、遠いわけではない。
まぁバランスが良いのだろう。
良いことばかりでもないのが、逆に一つ一つの出来事をしっかりと楽しめるのかもしれない。
住みたい街ランキングとは無縁も街だが、良い街である。
観光というよりも機会があったら住んでみて下さい。