猫は頭がとても良い。
猫と触れ合った事がある人なら具体的な例を挙げなくとも理解できるだろう。
タイミング良く甘えてきたり、隠しているものをすぐに見つけたりと人間の思考や行動をとても良く理解した上で自分勝手ながらとても感心させられる行動をする。
それでいて、とても可愛い。
猫は猫で大変なのだろうけれど、人生に疲れると「猫になりたいなぁ」と思うことが少なくない。
ただ本気で猫になるのを目指したことはない。
目指したこともないのに猫になれないと結論づけるにはまだ早い。
猫になるために必要なことを整理してみよう。
理想は、ドラえもん的な力で急に猫になることであるが、まずが地に足をつけて考えていきたい。
猫の大きさ
まず、身体の大きさから考えてみよう。
世界最大の猫が「メインクーン」という猫のようで体長は1メートルを超える程度とのこと。
私は身長が169㎝で超えてしまっている。
身長を60㎝近くも縮めるのは中々に困難である。
早速壁にぶち当たってしまった…。
とはいえ物は考えようだ。
ネコ科の生物まで広げてみよう。
ネコ科最大の生物は「トラ」である。
体長は1.4〜2.8メートルぐらいとのことでとても丁度いい。
最難関と思われたサイズは屁理屈で何とかクリアだ。
資質としては猫になるポテンシャルを私は持っているようだ。
猫の思考
猫の性格を表す表現としては、「自由奔放」「自分勝手」と言った他者に縛られない様子を表す言葉が多い。
人間社会においては、なかなか「自由奔放」や「自分勝手」に生きるのが難しい。
他者が中々それを許さない。
だからこそ猫になりたいのだけれど。
一応、他者の目や批判を気にしなければ「自由奔放」や「自分勝手」に生きることは可能である。
ただ、結局は批判されるようなら猫になった意味がない。
ここで重要なのは「愛嬌」である。これが猫になるためには大切。
飼い主に「まったくもう!」と思われながらも持ち前の可愛さと絶妙なタイミングで飼い主に甘えるということで「自由奔放」で「自分勝手」な所作が「可愛さ」として昇華されていく。
ということでこの「愛嬌」がないとただただ、憎いだけの存在となってしまうのだ。
媚を売るとはまた違う。心の底からの甘え。
これを素直に表現できるから猫は好かれるのだ。
そういった魅力があるのが猫であり、計算しているわけではないだろうが、猫の本能というか思考なのである。
ここで、我が家の猫の甘えモードの時の表情を見てみよう。
可愛い。
何を考えているか聞いてみたいところである。
「ドラえもんのことどう思ってるの?」とか「肉派?魚派?」とか。
猫の社会
猫になるからには猫の社会を知りつつ、馴染まないといけない。
基本的には飼い猫になる予定なので、群れる気は毛頭もないが知っている知っていないで猫の所作にやはり影響が出るであろう。
猫の社会についての話に戻るが、猫には縄張りがある。
ただ、縄張りがありながらもある程度の共有を許しているようだ。
基本的になるべくストレスを溜めないようにルールが出来ている。
日本社会も見習って欲しいわ。
要は、他猫とは最小限の協力を得て自由に過ごすということだ。
望むところだ!
というかそういう社会だったら猫にならなくても良いのだ。
猫にはストレスを与えないのが吉。
人にもストレスを与えないのが吉。
類似
猫になるための条件というか目指すべきことを確認してきたが、何となく自分なりに見えてきたことがある。
人間で言うと、こういう人達が猫としての資質が高いのではないか?という一つの結論が私の中に浮かんできた。
ヒモじゃね?
明確な定義とは違うかもしれないが、「ヒモ」とは働かずに女性に貢がせたり、養ってもらっている男のことだ。
次の言葉を見て欲しい。
「己の魅力で飼い主を惹きこみ、自由に生きる」
この言葉から「猫」と「ヒモ」の両方を連想することが可能ではないだろうか?
ということは、現在人類の中で最も猫に近いとされるのは「ヒモ」の人達となる。
「ヒモ」と呼ばれる人達から学ぶことが多いかもしれない。
「ヒモ」が身近にいないので、探すところから始めないといけず、中々一筋縄では行かない。
「ヒモ」だけに。
猫になるには
理想は、不思議な力でいきなり猫となることであったが、ドラえもんレベルの力が必要であり、現実的な方法を模索するために色々と考えてきたが、結果は猫になるにはかなりの努力や勉強が必要。
将来の夢とかに「野球選手」とか「YouTuber」とか「医者」があるが、これらもかなりの努力や勉強が必要であり、このライナップに「猫」が肩を並べることとなった。
まぁそれぐらいの見返りのある職業というか生物ではある。
残りの人生を「猫」になることに費やすのは中々にリスキーであることもまた事実である。
「猫」になるのが先か、宝くじが当たるのが先か。
先のことはわからないが、もし猫になれた暁には、その結果をまた記事にしたいと思う。