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35歳男のお酒遍歴

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私は数年前お酒を飲むことをやめた。

何か病気をしたとかそんな事情があるわけでなく、何度目かの飲み過ぎによる二日酔いを経てやめてみた。

全く苦じゃないから本物のお酒飲みではなかったのだろう。

とはいえ好きなお酒というのも、もちろんあった。

もうお酒を永遠に飲みことがないため、ここらで私のお酒遍歴を振りかえろうと思う。

 

 

 

20歳

お酒を初めて飲んだ歳を振り返る。

誰が何と言おうと20歳である。

そういうことにしておかないと話は進まない。

当時私は、大学生。

ビールは乾杯の1杯は美味いけど、いっぱい飲むのは苦手で、カクテルみたいな飲みやすいお酒を飲む典型的なお酒初心者。

好きなお酒を聞かれると明確に答えられなかったが、嫌いなお酒は明確に答えられた。

嫌いなお酒は「焼酎」である。

まぁ悪い思い出しかない。

大学生なんてのは頭の悪い飲み方をするのでお馴染みであるが、私はサークル仲間と安い大容量の焼酎を罰ゲームとして直飲みするのを繰り返していた。

味が良ければ救いがあったのだが、ただただまずい。

そんな焼酎との最悪な出会いを通して、今も昔も嫌いなお酒の不動の位置にいる。

 

社会人初期

大学を卒業して私は就職した。

私は今も昔も仕事が嫌いである。

趣味の一つでもないとやっていける自信がなかったので、高校の友人と何か手軽に出来る趣味でも見つけようということで、ダーツバーにでも行こうと決めた。

今は、閉店してしまったが、御茶ノ水の「ロスカボス」というダーツバーである。

ダーツはもちろん、バー的なところに行くのも初めてであった。

特に冒険をすることなく知っている名前のカクテルを飲みながらドキドキしたのを覚えている。

そんなわけでダーツバーに行くという技を覚えた私であるが、御茶ノ水は住んでいる所から遠かったので、友達と会う時以外は近場のダーツバーに行くこととなる。

その近場のダーツバーで好きなお酒の一つに出会うこととなる。

お酒に関しては背伸びをしないで、プロに聞くのがいいと思ったので、「マスターの好きなお酒は何ですか?」と聞いて、そのお酒を飲んで見聞を広めようとした。

そこで出会ったお酒はウィスキーである。

銘柄は、「ラフロイグ」

 

「薬みたいな味がして、俺好きなんだよね」という言葉につられて飲んだら惚れた。

香りが良く、味もとても美味しかった。

やっと「好きなお酒何?」って聞かれてしっかり答えられるものを見つけられてとても嬉しかった。

 

マスターからは他にもお酒を教えてもらってどれも好きになった。

私の人生の中で一番好きなお酒となるものも教えてもらった。

「レッドベア・エナジー」である。

 

エナジードリンク的な味でとても美味しい。

うろ覚えだが、教えてもらったレシピは、「このリキュールを30ml、グレープフルーツジュース40ml、あとは、トニックウォーターでアップする」といったもので、綺麗なピンク色になってジュース的な味であった。

やはり飲みやすいジュースのような味が好きなようだ。

 

マスターは、私が珍しいお酒が好きなのを見抜いたのかそう言ったお酒をよく教えてくれた。

マスターに最後教えてもらったお酒は、ファイナルファンタジーのアイテムのようなお酒であった。

「シャルトリューズ ヴェール」

薬草系のリキュールで味も香りも「薬草!」って感じの味。

ファイナルファンタジーのエリクサーとかこんな味なんじゃないかと思う。

「ラフロイグ」「レッドベア・エナジー」「シャルトリュージュ ヴェール」といったお酒を楽しみながら社会人初期の私のお酒遍歴は、マスターのお店が急に閉店するとともに終わる。

 

社会人中期

社会人中期の私も相変わらず仕事が嫌であった。

だが、お酒は飲んでいなかった。

理由は単純に死にかけていたからである。

劇症型心筋炎という病気に急にかかり、意識不明になって気付いたら寝たきりになって歩けなくなっていた。

若さもあってリハビリして日常生活に戻るのであるが、お酒とは疎遠になっていた。

 

 

 

社会人後期

別に定年したわけでないので、何を持って社会人後期なのかわからないが、今現在から考えての後期である。

病気に関しては良くなって普通の生活を送っていた。

ダーツも投げていなかったので、再びダーツ欲が高まり、新たなダーツバーを探すこととなる。

ダーツバーを見つけると、「ラフロイグ」や「レッドベア・エナジー」といった好きなお酒を飲みながらダーツをしていた。

ダーツ仲間が出来ると、テキーラマッチをすることとなった。

今まではこじんまりしたお店や高校の友人と一緒だったりとテキーラマッチというものが初めてであった。

要はダーツで負けた方が、テキーラをショットで飲み干すという罰ゲームがある試合だ。

大学時代の焼酎の悪夢が頭をよぎったが、そのテキーラマッチは思わぬ出会いとなった。

「テキーラめっちゃ美味い!」

 

バンバン飲めた。

罰ゲームで本当に美味しくないお酒を飲むということは愚かな行為なのだなと知った。

罰ゲームだけど、美味しく楽しめるお酒、それがテキーラである。

私の人生で2番目に好きなお酒となった。

まぁ美味しいと言っても量には気をつけないとならない。

当時のダーツバーの店長が毎回客にテキーラ飲まされまくって結果、南武線を5往復ぐらいしていた。

 

終焉

このようなお酒遍歴の私であるが、最後の飲酒が唐突に訪れた。

寝不足で迎えた職場の飲み会で、ハイボールを飲みすぎて酔い潰れて妻から禁酒を言い渡されて、これを機にやめた。

全然お酒に依存的な気持ちがないのが、嬉しいような悲しいような。

お酒が飲める人、お酒好きな人がかっこいいと思っていた私が、全然酒飲みでなかったことが証明されてしまった。

ちなみに最近の贅沢はこれである。

 

この世で一番美味いのは「ライフガード」である。