私は、岡村靖幸が好き。好きになった経緯は少し特殊。
元々は中学生の頃に新堂敦士という歌手が好きだった。
新堂敦士はコナミの音楽ゲーム「pop'n music」の初期にゲーム内の人気曲を提供していた人物。
私は、この「pop'n music」が好きで、その中でも新堂敦士の曲に魅かれていった。
だが、私が大学生の時、新堂敦士は、忽然と表舞台から姿を消す。
なぜ消えた?
当時の私は何が起きたのかわからず困惑した。
落ち着いた所で、色々情報収集してみると「盗作」が見つかったと。
ショックだった。
多感な時期に好きで影響を受けた歌手が偽物だった。偽物に影響を受けた。
自分自身が偽物に感じられる。
私の中はこんな思いで、いっぱいだった。
新堂敦士が盗作した楽曲の持ち主。
それは、「岡村靖幸」
私と岡村靖幸と初めての出会い。
聴き比べてみると、確かに似ている。
自分の中でも盗作が証明されてしまった。
岡村靖幸の音楽はかっこよかった。
でも、当時の私はあまり聴く気になれなかった。
私が中学時代に好きだったアーティストが新堂敦士の他にもいる。
社会人になって氣志團万博という音楽フェスに行くことがあった。
2012年9月16日(日)
出演アーティストは、氣志團、グループ魂、仙台貨物、小泉今日子、湘南乃風、ももいろクローバーZ
そして、「岡村靖幸」
何の因果か好きなアーティストを追っていたら、好きだったアーティストを偽物にした本物が現れた。
岡村靖幸のステージは圧巻だった。
スーツでビシッと決めて、シャープなダンスをして歌う。
ただただかっこいい。
大学時代に受けたショックが8割ぐらい報われた気がした。
自分がこの人に魅かれていたんだと認識できたから。
今でも当時聴いてた新堂敦士の曲を聴くとかっこいいと感じる。
表現するなら岡村靖幸の曲をポップにアレンジしたという感じの楽曲。
結果それはアレンジでなく盗作だったのだけれど。
昔から今までで一貫しているのは、新堂敦士に怒りはないし、責める気もない。
彼には反省すべきことは反省して頑張って欲しいと思っている。
当時ショックだったのは自分の未熟さ。見抜けなかった自分の見聞の狭さ。
現在は岡村靖幸の曲を良く聴く。私のパワーソングになっている。
悩みとしては、妻があまり好きではないみたいだ。
ねっとり歌う感じが嫌みたい。
ねっとりがいいのにね。