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未来が見える能力者の私

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今週のお題「眠れないときにすること」

 

 

 

私が眠れない時、妄想が睡眠に誘ってくれる。

私が眠れない時、決まってする妄想がある。

「未来が見える能力者の私が大活躍する」という妄想である。

競馬や競艇、株の値動きがわかるからお金には困らず、世の中の動きがわかるからドンドン出来事を当てて凄腕預言者として社会での認知を得るという物語である。

未来が見えることで出来ることを毎回妄想し、大体同じ内容なのに飽きずにいつの間にか寝てしまっている。

 

昔は妄想なんて虚しいだけかと思っていた。

だっていくら妄想したところで現実にはそんな能力はないし、必死に仕事をしなければならないし、そんなにお金もない。

だが、不思議なもんで現実逃避をすると心はスッと軽くなる。

ストレスが軽減したからかなのかよく眠れるのだ。

 

そんな私の妄想であるが、子供の時からの色んな妄想を経て「未来が見える能力者の私」に辿り着いた。

遍歴としては「サッカー選手として活躍する私」「お笑い芸人として活躍する私」「ダーツプロとして活躍する私」「未来が見える能力者の私」である。

各年代の私の将来の夢が垣間見える。

最終的に「未来が見える能力者の私」となるわけだが、これだけ非現実的な妄想である。

なぜこのような妄想に辿り着いたかというと絶対的に安心をしたいという心理が働いた結果なのだ。

 

妄想なら都合よくストーリーを描き出せば良いのだが、「サッカー選手」「お笑い芸人」「ダーツプロ」と年を重ねてからの衰えまで話が及んでしまう。

全盛期で終わればいいのだが、難しいものだ。

その点、未来が見える能力者は、能力として保証されてるし大金を手に入れて隠居すればいい。

簡単に大金を得て絶対的な安心感で隠居してのびのび過ごす。

よく考えてみれば、今の世の流行りの思考でもある。

俗っぽい自分は嫌いではない。

 

未来が見えたらつまらないとかそんな意見もあるかもだけど、切実に大金が欲しいのだ。

もし、大金を得たら私の睡眠導入妄想も変化しているかもしれない。

 

神龍に永遠の命を望んでいるような未来が見える。